子育てQ&A/乳幼児編
だいじょうぶだよ、あんなこと・こんなこと- Q1.
- 最近自分の頭を掌でパチパチ叩いたり、壁やソファーに頭を打ち付けたりします。ニコニコしながらしていますが、止めさせたほうがいいでしょうか(11か月)
自分で頭を打つ行動は、眠いときや欲求が満たされないときに行うことがあるといわれたりしますが、そんな場面でないときに行うこともあります。
赤ちゃんが自分の身体の一部として“頭”を意識し始めたこともあるでしょう。
頭を叩いてパチパチという音や感触を発見しておもしろいのかもしれません。
いずれ治まるので無理に止めさせなくてもよいでしょう。
お母さんが気になるなら、行為そのものを止めるのでなく、絵本やあそびに誘うなど、気をそらせて様子をみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんが自分の身体の一部として“頭”を意識し始めたこともあるでしょう。
頭を叩いてパチパチという音や感触を発見しておもしろいのかもしれません。
いずれ治まるので無理に止めさせなくてもよいでしょう。
お母さんが気になるなら、行為そのものを止めるのでなく、絵本やあそびに誘うなど、気をそらせて様子をみてはいかがでしょうか。
- Q2.
- 人見知りが強く、園庭開放や親子サークルのイベントに参加しようと連れて行っても、母の後ろに隠れたり、みんなの中に入れても泣いて嫌がります。慣れさせたいのですが。(1歳3か月)
早い子では、3~4か月頃から知っている人とそうでない人の識別が始まり、6か月前後から見知らぬ人を見て泣くなどの人見知りが表れるようになります。
人見知りは赤ちゃんの心に知っている人と知らない人を見分ける力がついた証拠で、8か月頃をピークにおさまる子もいれば、2歳近くまで続く子もいます。
お母さんへのしがみつきや後追いも、信頼関係を確認している行動ですので、しっかり受け止めて、子どもにまず「大丈夫よ」と安心感を与えてください。お母さんとの信頼関係を培った子どもは、3・4歳頃には安心してお母さんの手を離れ行動することができるようになりますので、今は無理に引き離さないであせらず見守りましょう。
人見知りは赤ちゃんの心に知っている人と知らない人を見分ける力がついた証拠で、8か月頃をピークにおさまる子もいれば、2歳近くまで続く子もいます。
お母さんへのしがみつきや後追いも、信頼関係を確認している行動ですので、しっかり受け止めて、子どもにまず「大丈夫よ」と安心感を与えてください。お母さんとの信頼関係を培った子どもは、3・4歳頃には安心してお母さんの手を離れ行動することができるようになりますので、今は無理に引き離さないであせらず見守りましょう。
- Q3.
- 友だちとの関わり方に悩んでいます。公園の滑り台や遊具を独り占めして、押したり突き飛ばしたりするので、他の子と一緒に遊べません(2歳10か月)
このくらいの年齢では、ことばでの理解や多少の我慢もできるようになり、聞き分けができてきたかな?と感じるときがあってもまだまだ自己本位。相手の存在に気づいてもまずは「ここは自分の領域だ、勝手に入ってくるな!」という叫びでしょう。
自分の行動がどれだけ相手に危険な行為なのかはまだわかりませんので、親としては、相手に怪我をさせるのではないかと、きつく叱ったり、公園に行くこと自体が億劫になるといった気持ちも理解できます。友だちと物を共有したり貸してあげるといった行為は、成長する過程でのあそびの中で理解し、ことばを介してお互いの気持ちを知っていく大切な経験の中で育っていきます。危険な行為は厳しくわかるように伝えることは大事ですが、まずは子どもの腹立たしい思いを聴き、「○○したかったんだね。あなたの気持ちはわかるよ」としっかり受け止め、次に相手の気持ちはどうだったか、その行為に嫌な思いをしたこともわかるように伝えることで、「ごめんね」ということの意味や大切さがわかってきます。
子どもは実体験から学び成長していきますので、経験の場を恐れず、子どもの成長に寄り添い、温かく見守りながら親も経験の中で少しずつ成長できればいいですね。
自分の行動がどれだけ相手に危険な行為なのかはまだわかりませんので、親としては、相手に怪我をさせるのではないかと、きつく叱ったり、公園に行くこと自体が億劫になるといった気持ちも理解できます。友だちと物を共有したり貸してあげるといった行為は、成長する過程でのあそびの中で理解し、ことばを介してお互いの気持ちを知っていく大切な経験の中で育っていきます。危険な行為は厳しくわかるように伝えることは大事ですが、まずは子どもの腹立たしい思いを聴き、「○○したかったんだね。あなたの気持ちはわかるよ」としっかり受け止め、次に相手の気持ちはどうだったか、その行為に嫌な思いをしたこともわかるように伝えることで、「ごめんね」ということの意味や大切さがわかってきます。
子どもは実体験から学び成長していきますので、経験の場を恐れず、子どもの成長に寄り添い、温かく見守りながら親も経験の中で少しずつ成長できればいいですね。
- Q4.
- 家では気にならなかったのですが、幼稚園の生活で、落着きがなく、じっと座っている工作や絵本の読み聞かせ、お弁当の時間におしゃべりや動き回ることが目立つと先生から注意されました。(3歳6か月)
家での姿であまり気になるような場面は感じなくても、集団の中で目立つほど落着きがないと先生から注意をされると心配ですね。特に初めての集団生活では子どもさんにも戸惑いはあります。
好奇心が強く、興味を持ったものからものへと移り、動き回るのは、この年齢の子どもによく見られる姿です。またよく動く子や静かなあそびを好む子など、タイプや性格・興味の違いもあり、同じ場所や時間を過ごす上で子どもにとっては厳しいことを要求されているのかもしれませんね。他にこの子どもさんのいいところはありませんか?身体を動かす体操の時間や自由に遊ぶ時間でいきいきした姿があれば、まずそれを認めほめてあげましょう。
興味のあることに集中することができるなら、子どもが混乱しないように園と家庭が連携しじっくり話し合いながら、根気よく接することで徐々に落ちついてくる場合が多いですが、そのときその子にわかるように、ことばをそえたり理解できる方法を示したりすることが必要な子もいます。
3歳では理解力の差も大きいですが、発達や子育てのやりにくさなど、心配なときや困ったことがあれば、お住まいの区の子育て支援室に相談しましょう。
好奇心が強く、興味を持ったものからものへと移り、動き回るのは、この年齢の子どもによく見られる姿です。またよく動く子や静かなあそびを好む子など、タイプや性格・興味の違いもあり、同じ場所や時間を過ごす上で子どもにとっては厳しいことを要求されているのかもしれませんね。他にこの子どもさんのいいところはありませんか?身体を動かす体操の時間や自由に遊ぶ時間でいきいきした姿があれば、まずそれを認めほめてあげましょう。
興味のあることに集中することができるなら、子どもが混乱しないように園と家庭が連携しじっくり話し合いながら、根気よく接することで徐々に落ちついてくる場合が多いですが、そのときその子にわかるように、ことばをそえたり理解できる方法を示したりすることが必要な子もいます。
3歳では理解力の差も大きいですが、発達や子育てのやりにくさなど、心配なときや困ったことがあれば、お住まいの区の子育て支援室に相談しましょう。
- Q5.
- 「サ」 行の発音が「 チャ」行になり、赤ちゃんことばで話しているのが気になります。(4歳)
4歳になると日常の会話がスムーズになり、いろいろなお話を上手にできる子どもや、上手に話せない子ども、足腰もしっかりして活発な子どももいればまだ乳児っぽい身体の子どももいます。
年齢や性別・きょうだいの有無・まわりの関わり方などで、一人ひとり育ちの積み上げ方に違いがあります。
また「サ」行は完成が最も遅い音の一つと言われていて、5~6歳で完成する子どもも多く、あわてることはないようです。
正しく発音させなくては・・と、子どもが「ウサギ」を「ウチャギ」と言った時に「 ウサギでしょ!」と強く注意をしたり言い直させたりするのは避けましょう。
「そうだね、ウサギだね」とお母さんが正しい発音で言いかえをしておきましょう。
「サ」行の正しい発音にこだわるよりも、子どもとの楽しい会話を大切にして、子ども自身がのびのびとお話ができる雰囲気を作ってあげましょう。
友だち関係で支障が出てきたり気になるようなら小児科もしくはお住まいの区の保健福祉センター(4・5歳発達相談)に相談されるといいでしょう。
年齢や性別・きょうだいの有無・まわりの関わり方などで、一人ひとり育ちの積み上げ方に違いがあります。
また「サ」行は完成が最も遅い音の一つと言われていて、5~6歳で完成する子どもも多く、あわてることはないようです。
正しく発音させなくては・・と、子どもが「ウサギ」を「ウチャギ」と言った時に「 ウサギでしょ!」と強く注意をしたり言い直させたりするのは避けましょう。
「そうだね、ウサギだね」とお母さんが正しい発音で言いかえをしておきましょう。
「サ」行の正しい発音にこだわるよりも、子どもとの楽しい会話を大切にして、子ども自身がのびのびとお話ができる雰囲気を作ってあげましょう。
友だち関係で支障が出てきたり気になるようなら小児科もしくはお住まいの区の保健福祉センター(4・5歳発達相談)に相談されるといいでしょう。
- Q6.
- 弟が産まれてから、忙しいときに限って、今まで一人で行っていたトイレについて来てほしいとか、着替えさせてほしいと言ってきます。赤ちゃん返りでしょうか。(4歳)
家族が増えることで、家族みんなにとっても生活環境や習慣に大きな変化がでてきます。
上の子どもさんにとっては、今まで“自分中心”だったのに、弟が突然登場し、お母さんの関わりが、お世話の必要な“弟”中心に移ってしまい、不安な気持ちと、もっと自分に関わってほしいという思いを抱きます。このような気持ちはとても自然なことです。
しばらくは、上の子どもさんの要求をできる限りかなえてあげて、「あなたも赤ちゃんと同様、可愛くて大切な存在なんだよ」と伝えてあげてください。
そして、「お姉ちゃん(お兄ちゃん)も一緒にしてくれる? 赤ちゃん とても喜んでいるよ」と弟に関わることへの誘いもとても大切です。お姉ちゃん(お兄ちゃん)と一緒に、そして親子3人で新しい家族を迎えるという喜びを共感できればうれしいですね。
上の子どもさんにとっては、今まで“自分中心”だったのに、弟が突然登場し、お母さんの関わりが、お世話の必要な“弟”中心に移ってしまい、不安な気持ちと、もっと自分に関わってほしいという思いを抱きます。このような気持ちはとても自然なことです。
しばらくは、上の子どもさんの要求をできる限りかなえてあげて、「あなたも赤ちゃんと同様、可愛くて大切な存在なんだよ」と伝えてあげてください。
そして、「お姉ちゃん(お兄ちゃん)も一緒にしてくれる? 赤ちゃん とても喜んでいるよ」と弟に関わることへの誘いもとても大切です。お姉ちゃん(お兄ちゃん)と一緒に、そして親子3人で新しい家族を迎えるという喜びを共感できればうれしいですね。
- Q7.
- 楽しみにしていたのに、登園が始まると行きたくないといいます。どう対応したらいいでしょうか(4歳)
今までずっと一緒に生活していた家族や親と離れて、幼稚園に通うということは、子どもにとってはとても大きな変化です。ちょっと遊びに行ったつもりだったのに毎日行くことがわかり、寂しくなったり不安になり、また思い通りにならないことがあったりで、新しい環境に心や身体が馴染むには時間がかかるものです。といっても「行きたくない」という主張や行動にどう対応すればよいのか・・「無理に行かせて幼稚園嫌いにならないか」「少し休ませて休み癖がついたらどうしよう」など、不安になり悩んでしまいますね。
まずはじっくり子どもの話を聴き、子どもの気持ちを受け止めましょう。それと同時に幼稚園での様子はどうなのか、先生と話し合うことが大切です。
そして家庭では、登園前に5分だけ抱っこをして“甘える時間”を作り、「○○ちゃんが幼稚園から帰ってくるのを楽しみに待っているから行ってらっしゃい」と声かけして送りだすといった工夫をしてみてはいかがでしょうか。
そうしているうちに、少しずつ園での生活にも慣れ、楽しい所だとわかり、安心して親から離れて過ごせるようになることが多いようです。その場その時の子どもの複雑な心理にこころを傾けて対応してみましょう。
まずはじっくり子どもの話を聴き、子どもの気持ちを受け止めましょう。それと同時に幼稚園での様子はどうなのか、先生と話し合うことが大切です。
そして家庭では、登園前に5分だけ抱っこをして“甘える時間”を作り、「○○ちゃんが幼稚園から帰ってくるのを楽しみに待っているから行ってらっしゃい」と声かけして送りだすといった工夫をしてみてはいかがでしょうか。
そうしているうちに、少しずつ園での生活にも慣れ、楽しい所だとわかり、安心して親から離れて過ごせるようになることが多いようです。その場その時の子どもの複雑な心理にこころを傾けて対応してみましょう。
- Q8.
- 公園やあそびの広場へ連れて行くと、同じ年齢くらいの子どもとすぐけんかになります。(3歳)
2~3歳頃は「自分でする」「○○ちゃんの!」と様々な場面で自己主張をします。
これは我がままではなくとても大切な成長の過程に表れる特徴のひとつです。このような子どもたちが集まると、自己主張がぶつかり合って、おもちゃを取り合ったりしてけんかになってしまうのです。
自己主張がぶつかることも大切な経験で、ぶつかることによって自分ではない“相手”の気持ちがわかるようになってきます。怪我につながる場合は止める必要がありますが、それ以外は気持ちのぶつけ合いを見守ることも大切です。
ことばで伝えられない気持ちは、周りの大人が代弁したり伝えてあげるなど、補助的な関わりもしてあげましょう。
これは我がままではなくとても大切な成長の過程に表れる特徴のひとつです。このような子どもたちが集まると、自己主張がぶつかり合って、おもちゃを取り合ったりしてけんかになってしまうのです。
自己主張がぶつかることも大切な経験で、ぶつかることによって自分ではない“相手”の気持ちがわかるようになってきます。怪我につながる場合は止める必要がありますが、それ以外は気持ちのぶつけ合いを見守ることも大切です。
ことばで伝えられない気持ちは、周りの大人が代弁したり伝えてあげるなど、補助的な関わりもしてあげましょう。
- Q9.
- 幼稚園の個人懇談で、先生から「多動」といわれました。園で叱られたり注意をされることも多いのでは・・と心配です。(3歳10か月)
初めての集団生活では緊張や不安の度合い・年齢的な発達・興味や関心等に個人差も大きく、園でのルールを理解したり、生活そのものに慣れるのに時間の必要な子どももたくさんいます。
いろいろ経験しながら学ぶことを積み重ね、自分中心の世界から友だちの存在に気づき、他人の思いを知るようになり、園という小さな社会の中で少しずつ落ち着いて生活ができるようになります。多動といわれることについて、担任の先生に園での様子を聞いてみましょう。
年少組ではまだ、先生からの一人ひとりへの声かけや対応が必要となることも多いので、気になることや不安がある時には、そのつど担任の先生に相談できればいいですね。また発達に心配なことがあれば、各区の保健福祉センターの発達相談や、子育て支援室に相談するといいでしょう。
いろいろ経験しながら学ぶことを積み重ね、自分中心の世界から友だちの存在に気づき、他人の思いを知るようになり、園という小さな社会の中で少しずつ落ち着いて生活ができるようになります。多動といわれることについて、担任の先生に園での様子を聞いてみましょう。
年少組ではまだ、先生からの一人ひとりへの声かけや対応が必要となることも多いので、気になることや不安がある時には、そのつど担任の先生に相談できればいいですね。また発達に心配なことがあれば、各区の保健福祉センターの発達相談や、子育て支援室に相談するといいでしょう。